塾の先生のつぶやき

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今回の相撲界の事件について思うこと

今回の相撲界の事件で感じたこと(伝統とスポーツ)

 

日本人の多くが今回の相撲業界で起きた「暴力」は絶対にいけないことと思っている。マスコミも相撲協会もみんな、そして、得意の各新聞社のアンケート調査でも7割の人が日馬富士の引退に同意していた。「仕方がないよね、横綱だし、暴力事件を起こしたのだから」彼の言動に対してみんなが批判をする。白鵬が千秋楽で日馬富士を擁護し、万歳三唱をお客さんとしたことも、協会は批判的だ。日本の文化を無視するモンゴル人たちと揶揄する者までいる始末だ。

 

そもそもそんな日本文化が大切なら、なぜ外国人力士を雇うのだろうか?高見山はハワイ出身だったが、茶目っ気たっぷりで人気があった。把瑠都はバルト三国のエストニア出身だった。ルックスがよく大関どまりで横綱にはなれなかった。それに比べモンゴル人は強すぎるから日本人は彼らの行動が不満なようだ。実際、ここ数年は圧倒的に優勝をしている。しかし、今度はその取り組みの仕方に文句を言う。横綱(横綱相撲)らしくないとか、横綱の品位に欠けるとか、買っても、負けても文句を言われているのだと感じるのは私だけか?自分たちで横綱にしたのに…相撲も他のスポーツと同じ勝負の世界なのです。そして、彼らはお金をもらっているプロの選手なのです。勝ち負けにこだわるのは当たり前です。勝てば、賞金が手に入り、昇進もしていく、負ければ収入が減るのです。横綱は引退に追い込まれるのです。当たり前のプロの世界なのですから。

 

現在では外国人が日本に帰化することが当たり前になっています。スポーツの世界ではそれが顕著です。ラクビ―、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどなど、容姿からしてもう外国人の方たちが、日本の日の丸を背負っているのです。もちろん、日常でも同じことが言えます。わがちっぽけな塾でさえも、親がフランス人、ベトナム人、韓国人などさまざまな国から来た人たちの子どもが通っているのです。そう言う時代なのです。当然、感じ方、考え方、取り組みの仕方、宗教的なこと、などなどあらゆる面で違うのです。異文化交流、異文化の尊重など当たり前の世界感になってきたのです。

 

相撲の世界も、外国人を今後も受け入れるのなら、古い旧態依然の感覚(相撲だけは日本古来の伝統と礼節を重んじる)を変えなければいけません。異国の地で頑張っているモンゴル人の文化も尊重する必要があります。「勝負の世界に、他人の部屋との交流などありえない」と言っていた芸能人がいましたが、彼らはプロの選手です。プロ野球の選手やプロゴルファーや様々なスポーツ選手がテレビ番組で仲良くするのは良くて、相撲の世界だけはダメという理屈は通りません。確かに、度を越した出演はおかしいけれども、テレビ業界があってのスポーツ界なのです。

 

そして、今回の「暴力」事件、日馬富士や白鵬の言い分は「先輩が後輩の無礼を指摘するのは当たり前で、先輩に対する礼儀を教えたまでだ。確かに、度を越した怒り方をしたことは悪いが…」このようなコメントに対して、またまた相撲○×の輩が「礼儀作法を教えるのに、暴力はおかしい」と言っていた。確かに、度を越した叱り方だったことは分かるが、その場に居合わしていない第三者が、さも常識を振りかざして、もっともらしいことを言うのは間違っていると私は思います。言葉で言っても分からなければ、体罰も辞さないのが本当の愛情ではないでしょうか?それも、たった1回の過失で、一人の人生を奪うような決定に、私は憤りを感じます。それも怪我をした後輩とも仲直りしたという報道もあるのに、「暴力」という言葉だけを取り上げて、一人の人の仕事をみんなして消し去る…まさに魔女狩りです。横綱は神なのだから仕方がないという協会の人がいましたが、「何それ?」って感じでした。昔、天皇が神だったと同じ発想だと…神の天皇が戦争を始めたのだから、日本に神風が吹いて必ずアメリカに勝つと…結局負けました。天皇も人の子です。そして、日馬富士も人の子です。ミスは誰でもあります。前回の衆議院選挙で小池氏が「排除」ですか?とある記者に言われ、「そう言うことになります。」と言っただけで「排除」が独り歩きして、希望の党が惨敗しました。これも、マスコミの仕業です。

「暴力」がいけないのなら、日本人みんながあのイラク戦争という「暴力」に加担したことをどう考えるのか?イラクという悪しき国が大量破壊兵器を持っているから、フセイン政権を倒すのだと当時アメリカのブッシュ大統領に、選挙で私たち国民が選んだ小泉純一郎が賛同したのです。後方支援もしました。ところが、大量破壊兵器はどこにもありませんでした。化学兵器すら見つかりませんでした。犠牲になったのはイラクの多くの国民でした。そのアメリカを支援したのが日本です。当時最も人気のあった人を私たち国民は後押ししたのです。戦争という「暴力」に加担したことは事実です。戦争をしたのはアメリカとイギリスだし、自衛隊が後方支援という形で派遣されただけで、私たち国民は参加していませんよ!とでもいうのでしょうか?全く無責任な国民としか言いようがありません。こういう人たちが「暴力」反対と平然と言っているのです。おかしくありませんか?自分の事は棚にあげて…

 

朝青龍が土俵でパフォーマンスをしたり、今回の白鵬が優勝後に万歳三唱をしたのも、モンゴル人だからではなく、お客さんを喜ばせたかったからです。安心させたかったからです。実際に、白鵬の言葉にお客さんも拍手喝采をしたのですから、私は相撲業界を盛り上げるパフォーマンスだと感じました。それを品格がないとか、横綱としての品位が足りないとかいう協会や相撲関係者のお客様軽視の発想にはうんざりしました。誰のおかげで満員御礼になるのか?考えた方がいいと思いました。さらに、このご時世、相撲界ではどこに言論の自由があるのでしょうか?時代錯誤としか言いようがない今回の相撲界の事件でした。協会の人たちのホスピタリティーのなさにも閉口します。

 

世界はどんどん一体化しているのです。日本だけが、日本人だけという発想は、携帯電話のガラパゴス化と呼ばれるような事態になりかねませんよ!貴乃花親方が「相撲道」と言っていましたが、「柔道」の胴衣に青色があるように、「○×道」の世界も一体化しているのです。いろいろな意見があるとは思いますが、いろいろな考えを受け入れることこそが国際化ではないでしょうか?そして、相撲界も変化してこそ、新しい相撲人気の流れが起きるのではないでしょうか?歌舞伎の世界の中村勘三郎さんや雅楽の東儀秀樹さんのように…

とら | 21:51 | - | trackbacks(0) | - | - |
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