塾の先生のつぶやき

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「文武両道」などありえない?

「文武両道」はありえない?

 

「野球と勉強の両立は無理」「文武両道などあり得ない」。創部52年で初の甲子園出場を果たした偏差値36の下関国際高校(山口県)の坂原秀尚監督(40)のこうした持論に、アスリートでタレントの武井壮さん(44)が噛み付いた。

「野球と勉強の両立について聞かれると、「無理です。『一流』というのは『一つの流れ』。例えば野球ひとつに集中してやるということ。文武両道って響きはいいですけど、絶対逃げてますからね」とし、文武両道は「二流」だとした。そして、他校の監督は「楽しい野球」というが嘘ばっかりだ、とも。自分は現役の時に日々の練習が楽しいと思ったことはないし、「楽しく」という餌をまかなければ選手を集められない学校を否定した。」

これに対して武井さんは、まず「『学校の勉強』と『スポーツ』を両方やるのが文武両道というわけじゃない」と発言。スポーツにおける「楽しい」について、「楽しく、わーって練習することじゃないんですよ。その練習をやったら本当に実力が身に付いて、正しく伸びていけるのが一番の喜びなんですよ」

と話した。自身が陸上で滞りなく記録を伸ばせたのも物理学の勉強をしていたからだといい、「そういう意味での勉学はすごい重要だと思うし、彼(監督)の言ってる『文武両道』ってのはちょっと極端すぎると僕は思います」とコメントしていた。

また超一流選手が「勉強はあまりしていませんでした」というのは「結果の話」だと指摘。勉強ができるトップ選手もいることを挙げ、「その人たちは例え途中で怪我をしてスポーツ人生が絶たれても多分引く手あまただと思う」
「(プロ野球選手になることが)全て一流なのかと、俺はそういうことじゃないと思うんですね。(略)違う道も一流の歩き方ができるってのが俺は一流だと思ってる。その道に必要な、自分をのばせるものを持たせることが教育だと思う

 

こうした両者の考え方について、ネット上ではどちらも正論だという声がある一方で、武井さんに対する反対意見の方が多いというのも武井さんは誰もが理解できる優等生的な一般論であり、坂原監督は偏差値36の高校生を甲子園に出場させる苦労を語っている、という理解からだ。

 

掲示板には、
  「スパルタ監督を叩いている連中には社会の上澄みしか見えていない 」
  「偏差値36
の生徒に『文』を求めるなんて無理だから、とにかく『武』の野球一筋にやらせてるんだよ。

      監督も別に一般化して言ってるわけじゃあない」
  「武井のは、もう少しマシな学校での普通の理屈だから普遍性はあるけど、普通の方法じゃだめなレベルの環境でどうしたら

      いいのよ、ってことでしょ」
  「これは、勉強ダメでも他のことで実績つくればいいんだよ。と言う監督の優しいアドバイスだろ。

      初めから出来る奴ならそんなこと言うこと無いし。 少なくとも監督は実績でそれを示した」などといったことが

      書き込まれている。

 

あるサイトに掲載してあった文章です。

 皆様はどのように考えますか?武井さんみたいに「文武両道」を目指すのが本来の教育の姿だ!という正論?

 いや勉強のできない奴らには何か一つでもいいから秀でたものを強制的に身に着けさせることが大切だ!よって「文武両道」などこのクラスの子どもには無理!という先生の持論。

 

勉強ができない子に勉強をさせるのは意味がない?

勉強はどうしてする必要があるのだろうか?

勉強をしなくてすむ世界・仕事・人付き合いが世の中にあるのだろうか?

料理人・美容師・左官屋・各種の運転手・解体業者・土木作業員・建設現場・農林水産業の労働者などなど、これらの職業に就く人たちには勉強が必要ないのだろうか?私はどんな世界にも多かれ少なかれ勉強的要素は必ず存在するし、どんな仕事でも創意工夫が必要で、そのためには様々な方法で調査し、研究・実践をすることが必要だと考えています。医師・弁護士・科学者・官僚だけが勉強する人ではありません。よって、人は必ず勉強すべきなのです。当たり前のことです。この精神がないとやはり将来苦しい生活(収入が少ない)が待っているのではないかと思います。日々勉強なのです。

結論から言うと私は「文武両道」派です。

前述の先生は、「子供たちの将来を考えない」指導だと思います。勉強ができないのだから野球だけに集中しろ?高校生で学校の勉強もせず、野球などの部活動だけしていて子どもの未来(就職・進学)はあるのだろうか?

 学校の先生にはその子の将来に対して何の責任もないのだろうか?

ただ授業をして、テストして、成績をつけて、そして、3年間でバイバイ!教え子がどこに(就職・進学)行こうが何をしようがお構えなし。そんな教師がうようよいる。子どもの将来を本気で考えない教師だらけ。

 そんな人たちに私たちは税金をつぎ込んでいるのです。先の先生に私はそんな感じを抱きました。部活動は誰のために何のためにやっているのか、よくわからなくなります。子どもの健康?教師の自己満足?躾けのため?最近では、スポーツの有名校で、健全なスポーツ選手のはずなのに、一生懸命厳しい練習に耐えてきた生徒たちが、集団で万引きやらいじめやらをして警察沙汰になるケースが度々あります。スポーツをしているのに、礼儀正しくない、根性がない、善悪の判断ができない、言葉遣いが悪い、服装・素行が乱れていたりします。

私は、学校(小・中・高)教師の一番の仕事は子供たちに、勉強の楽しさや厳しさを教えること、そして、社会に出たときの最低限の基礎学力を身に着けさせることだと思っています。そして、世の中に出ても困らないように、礼儀や人間関係を学ばせることです。その上に高等教育(大学に続く)があるのです。現実的に、部活動は二の次です。勉強の何たるかを教えないで教育機関といえるのでしょうか?私たち国民は自分の子どもの教育に期待して税金を投入しているのです。

上述の学校のように勉強ができない子たちが集めっている学校ですが、だからと言って部活動を利用して、勉強は二の次で、厳しく躾けても、在学中は先生に従っても、何も考えず、心から改心しない限り、学校を卒業したとたんにまた怠惰な生活をするかもしれません。まして、部活に毎日長時間生徒を拘束し、夏休みなど長期休暇にもほとんど休みなどなく、各家庭や個人の都合を全く無視した極端な部活動など、私は無意味だと思っています。最近では、お盆の時期に部活動の合宿があるケースを多々見受けます。全国大会や高校総体に出場するならまだ分かりますが、趣味の延長線上なのです。プロではないのです。それぞれ家庭や親族がいるのです。

 何事もメリハリが必要だと思います。スポーツと勉強、仕事と休暇、自由と束縛などなどそれらのバランスが一番生きていくうえで大切ではないでしょうか?長い休暇では習い事や勉強から子どもたちを解放すべきです。自由に遊ばせる、考えさせる、暇を与えることです。そうすれば自主性も生まれます。

私たちの港北フットボールクラブ出身で、サッカー名門校でレギュラーとなり全国大会に出場した卒業生(現在大学生)がいます。彼と偶然アルバイト先で出会ってサッカーの話をしましたが、残念なことに、もうサッカーはやっていないということでした。もう厳しい世界のサッカーはやりたくないのでしょうか?すごくサッカーに携わっている私たちにとって悲しい現実でした。サッカーをやりたくて名門校に入っても、高校でのサッカー漬けの厳しい毎日でサッカーへの情熱をなくしてしまったみたいです。でも、その子はきちんと大学生(日大理工学部)になっていたのです。そのことだけはホッとしました。きちんと勉強はしていたのですから。まさに「文武両道」ができていたのです。

 本来スポーツの指導者は、スポーツだけはありませんね、すべての教育者は、その教える勉強なり、スポーツなりが子供たちにとって楽しく思えるように指導してほしいと思います。「好きこそものの上手なれ」今目の前のやるべきことが大好きであれば、どんな苦労にも耐えられると思いませんか?実は、私が、サッカーを大好きになったのは、港北FCトップチームで永井氏に練習を教えてもらってからなのです。生まれて初めてプロの指導者にサッカーを指導してもらったのです。28歳を過ぎていました!中学の時は、横浜市大を首席で卒業したサッカーを知らない新任教師でした。高校になっても1年目は野球部の元顧問、2年目以降は中学までサッカーをしていた日体大のアチェリー出身の教師でした。指導者に恵まれなかったと思いました。これが公立中・高の現実です。

※何度も申し上げていますが、そろそろ学校の先生によるボランティア的な部活動はなくした方がいいと思っています。学校の先生   方の負担にもなっているし、子供たちも面白くないと思います。地域のスポーツクラブに任せる方がはるかに効率的で、健康的で、楽しいはずです。これこそまさに働き方革命です。

とら | 15:44 | - | trackbacks(0) | - | - |
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