塾の先生のつぶやき

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「永遠の0」を読んで
「永遠の0」と「大吉上等兵」

8週連続1位、岡田准一主演の映画「永遠の0」を夫婦で観てきました。
私はその前に小説も読んでいました。
夫婦ともどもハンカチを用意し、涙をふきふき観ていました。
妻が突然、「男の人はどこで泣くの?」と唐突な質問をしてきました。
確かに・・・妻はこの映画の何を感じて涙を流したのだろうか?
そして、多くの世代の人は何を感じて涙を流したのだろうか?

私の父は(すでに他界しています)満州事変を経験し、青春時代を
戦争で過ごした世代でした。日中戦争、太平洋戦争と父もあちこち
たらい回しになったと聞いていました。
父がこの戦争で生き残っていたので柳澤虎三郎は存在しているのです。
この現実を直視した時、私は父に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そのあたりが、この映画と私の感覚とダブったのかもしれません。

父は若い頃、習志野にある近衛騎兵に長野県代表で選ばれたそうです。
その後、中国へ派遣され、太平洋戦争の頃にはボルネオ島へ行ったそうです。
当時の陸軍は、地域ごとに徴兵があり、父も自分の友達や幼馴染とともに
戦争に駆り出されたそうです。そして、生き残ったのは父の部隊ではたった
2人でした。その片方の方が、戦後その戦争の記録を残してくれました。
タイトルに「大吉(父の名前)上等兵」とあったのは私の父がその本の
主人公だったのです。

その本を読むとまさに岡田准一扮する宮部久蔵にダブっているのです。
「死にたくない」「生きて日本に帰りたい」「残してきた家族や妻や子どもたちの
ために」
上官の非情ともとれる作戦や行動に敢然と生きるために抵抗した様子が
本の中にいくつもでてきてのです。

人間は非常時、緊急時のとき、その人の本性が現れます。
善悪の判断や人としての言動が問われるのです。

父も多くの友人が自分の目の前で殺されていくのを目撃してきたのです。
一度ロシアの捕虜となって、銃殺刑になり、自分の番に回って来た時
突然空襲があり、難を逃れたと聞いたことがあります。しかし、自分の前に
すでに幼馴染が銃殺されてしまっているのです。父はあまり戦争のことを
私には話してくれませんでしたが、この時の父の心境を考えるといたたまれなく
なります。

「特攻隊」とは何だったのでしょうか?4000名の若者が敵にあたることなく
無残にも散っていったのです。
無駄死に以外の何物でもありません。

今、人間魚雷「回天」が靖国神社に展示されています。
この魚雷の搭乗者は必ず死ぬのです。これに選ばれたものは「死」を覚悟
しなければならないのです。こんなつらくて悲しいできごとが万一自分に
回ってきたらどうすればいいのだろうか?
戦時中だから仕方がないと思うでしょうか?
平和ボケの世の中にどっぷりつかった現代の人たちはどう考えるのだろうか?
人ごとで済ませるのだろうか?昔の事でしょ?自分には関係ない。とでも?

歴代の内閣総理大臣が公式に靖国神社を参拝しています。
あの馬鹿な、引くに引けない戦争を起こした愚かな指導者たちを祀っている
神社をです。

平和ボケの学校の教師たちは、2度と子どもたちを戦争に行かせないと
憲法改正を頑なに拒み続けているが、教育が戦争に利用され、多くの
優秀な学生が愚かな特攻に駆り出された事実を忘れている。
もし、あのとき教師たちが(大学の教授も含む)自分の命を懸けて、
学徒出陣に抵抗していたら、多くの若者が無駄死にしなかったのに・・・






 
とら | 23:06 | - | trackbacks(0) | - | - |
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